名大生の稀覯本日記

月に30~70冊ほど本を読むド暇名大生による、気まぐれな書評ブログです。

就活って、茶番だ。 ~就活時に読んでよかった本 Part3~

 

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こんにちは。

前回は短編集「国語入試問題必勝法」を紹介しましたが、今回はまた「就活時に読んでよかった本」シリーズです。

 

第一回は小説、前回は自己啓発でしたが、さあ今回は何でしょう?

 

 

 

1.前回までのあらすじ

前回までのあらすじを確認しましょう。

 

第一回:意識低い系イキり大学生が「何者」を読み、心持ちが変わる

「意識高い系とかサムいわ(笑)」 ~就活時に読んでよかった本 Part1 ~ - 名大生の稀覯本日記

 

第二回:結局行動しなかったが、「本音で生きる」でボコボコにされる

ホントは自分に言い訳してただけだった~就活時に読んでよかった本 Part2 ~ - 名大生の稀覯本日記

 

ざっくりとした流れはこんな感じでした。

 

今回紹介する本を読んだのは、ほぼ「何者」と同じ時期でした。

まあだから、読んでも行動に移ったわけではないのですが、読んでよかったことに変わりはないので、胸を張って紹介させていただきます。

 

 

 

2.リアルの「就活」を知る

 

孫子はこう言っています。

彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず、と。

敵と自分の実情を知れば無敵だ、ってことですね。

 

ということは、これを就活に当てはめれば、まずは敵(=就活)のことを知らねばならない!ということに他なりません。

 

でも、就活を控える大学生の多くは、

 

 

「先輩が就活してるんだけど、意識高くなってて怖えわ~…」

「この前会った先輩が、「就活とか余裕だったよ、所詮コミュ力」とか言ってた~」

「説明会行ったら、「社会に貢献するためにできることは?」とか聞かれてビビったわ、そんなん考えてねーよ(笑)」

 

 

とまあせいぜいこんなもんではないでしょうか?全然クリアなイメージはなく、持ってるのはマイナスな印象くらい。僕もそうでした。

 

そこで読んだのが、こちらの本です。

 

 

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「就活のバカヤロー 企業・大学・学生が演じる茶番劇」(光文社新書 石渡嶺司 大沢仁著)です。

 

著者の石渡嶺司氏は、就活ジャーナリストとして有名。

ちなみに、Twitterでも就活情報を投稿していたり、日経カレッジで書いている記事をツイートしてくれる。就活生諸君はぜひフォローしておくといいだろう。

石渡嶺司@大学の学科図鑑刊行予定 (@ishiwatarireiji) | Twitte

 

 

 

 

3.就活本の3タイプ

 

内容に踏み入る前に、就活本をタイプ分けしておこう。

大きく分けて三つだ。

 

 

➀教科書型

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就活の流れなどを解説する本。ほんとは一冊くらい読んだ方がいいのだろうけど、この手の本の情報は結構セミナーなどでも得られるケースが多いため、私は読んでいない。

 

まあ、読んでて退屈だから読まなかったってのもあるのだけど(笑)

 

 

②参考書型

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続いてこちら。要するに、テキスト形式になっている本。読み物ではない。

ESの書き方本なども、広義ではこれに含むのかな。

 

 

③就活批評本

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そして最後がこちらの就活批評本。就活自体を分析対象にしているのが➀②と違うところ。

石渡嶺司氏以外だと、海老原嗣生氏(マンガ「エンゼルバンク」のモデル)、常見陽平氏などが有名かな。

ちなみに↑の写真も著者は石渡嶺司氏。これも読んだけど面白かった。でも二冊読む余裕ないなら「就活のバカヤロー」の方がおすすめかな。

 

 

 

僕は、③を渉猟しました。石渡氏と海老原氏、あとは中川淳一郎氏に至っては、多分就活関連の著書は全部読んだと思う。

 

さて、なんで③ばかり読んだのか。それは、②はともかく、➀もどうしてもキレイゴトが書かれてる、と思ったからです。

就活の実情を知るには、➀じゃ生ぬるいだろう。そこで、③を読んでリアルな想像がしたかったのです。

 

 

 

 

結論から言って、読んでよかった。面接、ESなどに対して、クリアなイメージを持って就活をすることが出来ました。

 

 

 

4.茶番、茶番、アンド茶番

 

さて、それでは「就活のバカヤロー」の内容を紹介していこうと思います。

 

章構成を書けば、容姿が伝わりやすいと思うので、以下列挙します。こんな感じです。

 

第1章 就活生はイタすぎる

第2章 大学にとって『就活はいい迷惑』

第3章 企業の『採活』真相はこうだ

第4章 インターンなんてやりたくない

第5章 マッチポンプで儲ける就職情報会社 

 

 

要するに、この本は

 

 

就活を通して、企業・大学・学生の三者は

それぞれ茶番をしている

 

 

 

ということを述べています。

 

もう少し詳しく言うと、実は就活って

 

 

企業…いい学生を早く早く採ろうとする、いいところばかり見せようとする

学生…学業をおろそかにする、マニュアル就活生になる

大学…「就活は教育権の侵害だ!」と怒りつつも、就職実績アップを目指す

 

 

といった三すくみの構図になっているわけです。そして、みんな自分の利益を求め、不満を言いながら動いている。みんな

 

 

 

「就活の、バカヤロー‼」

 

 

 

と思いながらイヤイヤやってる。そんな現状を詳しく知れるのがこの本です。

 

 

 

なお、こう書くと、「読んだら就活がイヤになるのでは?」と思われそうですが、実際これは現実で、目を背けることはできません。

 

直視しないのではなく、問題がどこにあるのか把握する。そして、その上で、適切な行動がをとる。それが就活を控える大学生に言える、月並みだけど大事な提言です。

 

 

5.まとめ

 

というわけで、今回は「就活のバカヤロー」を紹介しました!

 

就活批評本は他にも出ているので、気に入ったら他にも読み進めていくことをおススメします。まあ、今後このブログでも紹介するつもりではいますが!

 

 

P.S. この本には、続編があります。題して、

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おあとがよろしいようで。

 

 

 

就活のバカヤロー (光文社新書)

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就活のコノヤロー ネット就活の限界。その先は? (光文社新書)

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