名大生の稀覯本日記

月に30~70冊ほど本を読むド暇名大生による、気まぐれな書評ブログです。

なんでセブンのすぐ近くにまたセブンがある? ~社会人になる前に読んでおきたい本 Part 1~

 

こんにちは。てながあしながです。

 

この前、就活が終わった同級生2人とランチを食べに行きました。

その際、「社会人になる前にインプットをたくさんしておきたいよね~」という話になりました。

そこで、こんなことを聞かれました。

 

「社会に出たときに役に立ちそうな本知らない?」

 

というわけで、新シリーズ、始めます。

 

 

 

1.なんで「学生時代に勉強しとけ」と言われるのか。

 

まず、本題に入る前に、前提を確認しておきましょう。

なんで、「社会人になる前にインプットしときたいよね~」ってなったのか。

 

 

 

 

 

社会人になると時間がない。

巷ではよく言われます。

 

僕はまだ社会人じゃないからわからないですが、いま言えることは二つあります。

 

一つは、学生は時間が有り余っていること。

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もう一つは、時間の価格が安いこと。

 

どういうことか。説明します。

 

 

学生と社会人、得られるお金をかけた時間で割るとどうでしょう。

学生の時給は、せいぜい1000円前後でしょう。

しかし、社会人は働く時間も多ければ、得られる収入も学生の時よりも高くなる。

例えば、年収400万円で、完全週休2日で1日10時間働くとしましょう。

計算過程は省きますが、これでだいたい時給換算すると1500円くらいになります。

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ここから言えることは、学生の1時間よりも、社会人の1時間の方が、価値が高い、ということです。

 

 

これらをまとめると、学生は、「時間も多くあり、時間当たりの単価も安い時期」と言い換えることが出来ます。

 

 

しかし、インプットというのは、いつやっても効果に大きな差は表れません。

 

 

ならば、時間の単価が安い今やっておいた方がいい、と思うのです。

 

 

 

 

2.新シリーズ「社会人になる前に読んでおきたい本」について

 

 

以上から、「社会に出る前の大学4年生、大学院2年生はインプットしたい欲があるのではないか」という前提に立って、このシリーズを始めてみた次第です。

 

だから、ターゲットも必然的に、社会人になる前の大学生になります。

 

もちろん、大学1年生が読んでも3年生が読んでも、社会人の方が読んでも全然オッケーなのですが、一応私は社会人になる前の大学生に向けて書くつもりですので、ご容赦ください。

 

 

 

 

 

3.いいモノをちゃんと届けるための学問

 

 

突然ですが最近、認識を改めたことがあります。それは、

 

 

 

いいモノでも、相手に届ける工夫をしなくては、相手に届かない

 

 

 

ということです。

 

 

例えば、それはバイトしていても感じます。

 

僕は高校生が通う塾でアルバイトをしています。

そこで、塾生向けにプリントを一生懸命作ったことがありました。見てくれれば、絶対にためになる。自信作でした。

そして授業前、教室の入り口付近に置いておきました。

 

でも、高校生は持って行ってくれない。原因は明らかでした。

 

 

宣伝不足だったのです。

高校生は、そのプリントの存在自体に気付いていなかったり、どんなプリントなのか分かっていなかった。

 

 

けっきょく、どれだけいいモノを作っても、こうやってその後も手を尽くさないと、届けたい人には届かないのです。今回のように、宣伝を怠ったり、向こうのニーズに合っていなかったりすると、いくらいいモノでも、埋没するリスクがある。

 

 

 

こういった、「モノを届ける(売る)ための方法論」を体系化した学問があります。

名前を、マーケティングと言います。

 

本日紹介する本は、その「マーケティング」の入門書のような本です。

 

 

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本日紹介するのは、こちら。

「これ、いったいどうやったら売れるんですか?」(永井孝尚著、SB新書)です。

 

 

著者の永井孝尚さんですが、こちらの著作が売れたので、この本を知っている人の方が多いかも。

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「100円のコーラを1000円で売る方法」(永井孝尚著、中経出版

こちらも、マーケティングを小説形式でわかりやすく解説していて、面白いです。

 

 

 

 

4.日常にも「届ける工夫」は潜んでる

 

 

たとえば、タイトルにしたこれ。皆さんも、セブンイレブンを見つけたと思ったら、すぐ近くにセブンイレブンがあった経験はありませんか?

 

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こちらの画像は、東京都北区の、JR田端駅のセブンイレブンの画像です。

徒歩10秒の距離に、セブンイレブンがあるというのです。

(こちらの画像は、こちらの日経ビジネスオンラインの記事から利用させていただきました。

セブンの隣にセブンができるワケ:日経ビジネスオンライン

 

一見、これはものすごい非効率に見える。

でも、これも立派なマーケティング戦略です。

 

どういうことかというと、これは「チャネル戦略」という概念で説明できる、と本書は言う。チャネルとは、お客さんが商品を買う窓口のことです。

セブンイレブンは、どのようにチャネルを展開すれば、もっとお客さんがお客さんが来てくれるか、そして買い物をしてくれるかを、徹底的に研究しているそうなのです。

 

そして、セブンイレブンは、とても機会損失を嫌っているそうです。(コンビニに入ってハーゲンダッツを買おうと思ったけど、なくて他のコンビニに行っちゃうあの状況)

そのため、機会損失を減らすようチャネルを工夫しているのです。狭い地域にお店を密集させて、品ぞろえをビミョーに変えておき、お客さんを逃さないようにしているのです。

 

また、狭い地域にお店を密集させるメリットはほかにもあります。商品の配送がものすごく楽になるのです。

広域にバラけていると、当然商品を乗せたトラックは長い距離を走ることになりますよね。しかし、密集していれば、短い距離、時間でお店を回ることが出来る、というわけです。

 

 

 

今回はセブンのお店展開から、チャネル戦略を学べました。

このセブンの例は一例。各章ごとに、実例を挙げながら、マーケティングに重要な理論を勉強できるのがこの本です。

 

ここに目次を載せておきます。気になるエピソードがあれば、是非読んでみることをおススメします。

 

第一章 腕時計をする人は少ないのに、なぜ腕時計のCMは増えているのか?

    ー「バリュープロポジション」と「ブルーオーシャン戦略」

第二章 人はべンツを買った後どうしてベンツの広告を見てしまうのか

    ー「顧客」と「ブランド」

第三章 雪の北海道でマンゴーを育てる?

    ー「商品戦略」と「顧客開発」

第四章 あの行列のプリン屋が赤字の理由

    ー「価格戦略

第五章 なぜセブンの隣にセブンがあるのか?

    ー「チャネル戦略」と「ランチェスター戦略」

第六章 女性の太った財布には、何が入っているのか

    ー「プロモーション戦略」と「マーケティングミックス(4p)」

第七章 きゃりーぱみゅぱみゅは、なぜブレイクしたのか?

    ー「イノベーター理論」と「キャズム理論」

 

 

 

 

5.まとめ

 

というわけで、今回は、新シリーズ「社会人になる前に読んでおきたい本」の開始宣言と、その第一弾「これ、いったいどうやったら売れるんですか?」の紹介でした。

 

ぶっちゃけ思い付きで始めたシリーズなので、どこまで続くかわかりませんが、とりあえず次回にご期待いただければ、と思います!