名大生の稀覯本日記

月に30~70冊ほど本を読むド暇名大生による、気まぐれな書評ブログです。

誤解するな、面接は商取引だ   ~就活時に読んでよかった本 Part4~

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こんにちは。今回は、久々の「就活時に読んでよかった本」シリーズです。

 

今回は、就活のうち、「面接」にフォーカスして本を紹介しようと思います。

 

 

突然ですが、クイズです。正解はないので、気楽にお答えください。

 

見ず知らずの3人の女性から急に「あなたの指輪と、私の指輪を交換して」と頼まれました。さて、あなたはどの人の話に対して、「取り替える気持ち」が起きますか?

 

 

あなたの持っている指輪は、長年持ち続けてた大切なもの。値段も150万円くらいします。それを、見ず知らずの他人が欲しがっています。次のどの人を選びますか?

 

 

①「私はその指輪がとても欲しいんです。これ以上ないくらいに気に入っています。ぜひ、手に入れたい」と、その指輪が「好きである」ということを、熱意で訴えてくるAさん

 

②「私はそういう指輪をずっと探していました。というのは、同じような指輪を持っていたのですが、失くしてしまい、それ以来…」と、「自分がなぜその指輪が欲しいか」その理由を懇切ていねいに話してくるBさん

 

③「あなたなら、私の持っている指輪の価値もおわかりいただけるでしょう。値段は250万円は下らないはずです」と自分の指輪の価値を、鑑定書やオークションの取引実績などで示してくれるCさん

 

「面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと」海老原嗣生著、プレジデント社 P.11より引用

 

決まりましたか?

 

 

 

 

1.前回までのあらすじ

一応、Part1から3までで紹介した本は、以下の通りです。

 

第一回:意識低い系イキり大学生が『何者』を読んで心を入れ替える

「意識高い系とかサムいわ(笑)」 ~就活時に読んでよかった本 Part1 ~ - 名大生の稀覯本日記

 

第二回:結局行動しなかったが、『本音で生きる』でボコボコにされる

 

ホントは自分に言い訳してただけだった~就活時に読んでよかった本 Part2 ~ - 名大生の稀覯本日記

 

第三回:敵情視察のため、『就活のバカヤロー』を読む

就活って、茶番だ。 ~就活時に読んでよかった本 Part3~ - 名大生の稀覯本日記

 

 

ここまででは、就活について、どちらかといえば総括的な話をする本ばかりで、「じゃあ具体的にどうするんだよ‼」という問いに対して答えられるような本は登場してきませんでした。

 

しかし、今回はついに満を持して登場です。先ほど申し上げた通り、「面接」のノウハウ本です。

 

 

2.面接のおさらい

 

一応、面接についておさらいしてから本の紹介に入りましょう。

 

面接とは、就活において切って離せないもので、避けて通れないものでもあります。

 

学生一人に対して複数人の面接官と行う個人面接や、学生複数人で一斉に面接する集団面接などがあります。

 

基本的には書類選考(企業別の履歴書、通称ES(エントリーシート))や筆記試験、Webテストが行われ、それに通ってやっと面接を受けることが出来る、というのが一般的な流れです。

 

 

 

3.面接は商取引だ

 

さあ、本日紹介する本は、こちらです!

 

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「面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと」海老原嗣生著、プレジデント社

 

 

著者の海老原嗣生さんは、マンガ「エンゼルバンク」のモデルにもなっています。

 

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エンゼルバンク」は、「ドラゴン桜」の続編。東大受験が終わった後の龍山高校が舞台で、そこで働く英語教師が転職を考え、そこで人材のカリスマに出会い…といったマンガです。

 

その、人材のカリスマは、海老原嗣生さんがモデルとなっています。

 

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「エンゼルバンク 海老沢」の画像検索結果

↑どうでしょう、似てませんかね?

 

 

 

はい、話がそれましたが、まあそれくらい人材関連に通暁している人だということです。それ関連の著書もたくさんあります。

 

 

そんな彼がこの本の中で再三にわたって言っているのが、「面接は商取引だ」ということ。

 

会社は、大量の採用コストを投じて一人の学生を採用します。

それは、面接に使ったコスト(時間や、面接会場代、面接官の人件費など)もそうです。

それから、採用してもふつう一年目の新人なんて、会社に利益をもたらしません。その間にかかる研修費用や給料を考えると、一人の学生に内定を出すのも、ものすごくコストがかかり、ものすごくリスキーなことなんですね。

 

だからこそ、面接は「商取引」なのです。ものすごくリスキーだし、コストのかかる「自分」という商品を、なんとか会社に買ってもらわねばならない。

 

でもこれ、多くの就活生が誤解しがちなんです。まあ僕もそうだったんですが。

というのも、就活生は、面接の場で「ありのままの自分」を受け入れてもらおうとするのです。

 

例えば、本音で答える。

「体力に自信はありますか?」と聞かれた時、「いや、あまりないです」と答えてしまうとか。

向こうが求めている答えを考えていないからこそ起こる答えでしょう。

「なぜその質問をしたのか」を考えれば、「体力に自信はないです」という回答は、僕としてはナシだと思います。商品価値をわざわざ落としてしまっている。

 

 

他には、ピントのずれた回答をし続ける。

僕は、就職活動で、出版社を受けた経験があるのですが、そこでは「自分がいかにその会社や発行物が好きか」を語る人が多くいました。これってどうでしょうか。

 

ここで、冒頭のクイズを思い出してみてください。

あなたは

①自分がその指輪が好きだということを売りにしているAさん

②自分がその指輪を欲しい理由を売りにしているBさん

自分の指輪の価値を売りにしているCさん

の三人のうち、誰と指輪を交換したいと思いましたか?

 

きっと、多くの人はCさんと指輪を交換したいと思ったのではないでしょうか?

それってなんででしょうか?それは、「指輪の好きさの度合い」や「指輪が欲しい理由」は、交換するに際して全然魅力にならなかったからではないでしょうか?

 

この話を、自分=行きたいと思っている会社、交換相手=就活生と置き換えて考えてみてください。

あのクイズの真意が分かったのではないでしょうか?

 

というわけで、面接で「自分がいかにその会社や発行物が好きか」を語るっていうのも、先ほどの理屈で言えば、ダメですよね。減点にはならないからもしれませんが、加点できないわけです。

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4.どんな本か

 

ではこの本は実際どんな本なのか、最後に軽く紹介しておきます。

 

この本が類書と違う点は、大きく分けて二点。

 

1点目は、なんといっても、面接のノウハウを、「面接まであとどれくらい時間があるか」に分類して紹介していること。

これによって、自分が今何をすべきかわかりやすい。

 

もちろん、近日面接の予定がない就活生の方も、今読む価値はありますよ。

というのも、最後の方で、会社選びの考え方も紹介してくれます。

あえてここでは述べないので、人材のカリスマならではの目の付け所に注目してみてください。

 

 

2点目は、たとえ話が多く、かつ的確なこと。

 

冒頭で出したクイズが、各章の最初にあります。これによって、面接に対する考えを分かりやすく学べます。

先のクイズにあったように、「自分が面接官だったら、確かにこう考えるなぁ!」と気づけるところがポイント。これにより、ピントのずれた対策をすることはなくなります。

 

 

 

 

5.効能

 

実際これを読んでどうだったのか、最後に軽く述べておきますね。

 

特に、出版社の面接では、他の就活生にずいぶん差をつけることが出来たのではないかと思います。

というのも、面接を通して「僕、御社の本読んでます!好きです!」みたいなことを一回も言わず、ひたすら「どう役に立てるか」「どういった伸びしろがありそうか」といった話をできたと思うからです。

実際、それで面接は割とどの企業もいいところまでいけた実感があります。

 

その結果、納得のいく形で就活を終えることが出来ました。

 

 

 

6.まとめ

 

今回紹介した本は

「面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと」海老原嗣生著、プレジデント社

でした。

 

 

面接を通して注意したいことは、

「面接は、商取引だ」

ということでした。

 

 

 

 

 

追伸

 

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