名大生の稀覯本日記

月に30~70冊ほど本を読むド暇名大生による、気まぐれな書評ブログです。

就活に役立つ本10選 ~就活時に読んでよかった本 最終章 前編 ~

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こんにちは。

 

今回は、これまでのシリーズ「就活時に読んでよかった本」の総集編として、これまでPart1~4で紹介した本以外で、読んでよかった本を10冊に絞って紹介していきます。

長くなるので、前編と後編に分けます。

 

まだPart1~4を読んでいない方は、まずはそちらから読んでいただくことをおススメします。

 

 

 

1.前回までのあらすじ

 

これまでのあらすじは以下の通り。

 

第一回:意識低い系イキり大学生が、『何者』を読んで心を入れ替える

「意識高い系とかサムいわ(笑)」 ~就活時に読んでよかった本 Part1 ~ - 名大生の稀覯本日記

 

第二回:結局行動しなかったが、『本音で生きる』でボコボコにされる

ホントは自分に言い訳してただけだった~就活時に読んでよかった本 Part2 ~ - 名大生の稀覯本日記

 

第三回:敵情視察のために『就活のバカヤロー』を読む

就活って、茶番だ。 ~就活時に読んでよかった本 Part3~ - 名大生の稀覯本日記

 

第四回:面接攻略のため『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』を読む

誤解するな、面接は商取引だ ~就活時に読んでよかった本 Part4~ - 名大生の稀覯本日記

 

まだ読んでいない記事があれば、リンクから飛んで読んでいただくことをおススメします!

 

 

2.就活に役立つ本10選

 

では本題です。

 

 

①『凡人内定戦略』武野光著 中経出版

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こちらの本は、もともと『無能の就活。』というブログ由来です。余りの内容の面白さに書籍化しました。

無能の就活。

 

TOEICも受けず、友達もおらず、資格もなく、コネもなく、サークルにも入っておらず、留学経験もなければまともに勉強もしておらず、おまけに学歴もない…

 

そんなないことづくめの著者が、考えに考えて就活をし、複数の内定を獲得するまでの過程を描きつつ、ノウハウを書いた本です。

 

内容の目新しさもさることながら、なんと言ってもちょいちょい入ってくるブラックユーモアが面白い。

 

 

僕はこの(ほぼ100%に近い確率でウケのいい)就活生像を意識しつつ就活をしていました。

それは、

マルクスからセックスまで学んだ大学生』

です。

 

( )は私が施した。 p.144より引用

 

 

他にも、徹底的に自分のことを自虐。(顔は綾小路きみ〇ろ似、とか言っちゃう)

 でも、書いてあることはごもっとも。

 

この本が言ってることを簡単にまとめると

 

複数内定を持ってる状態が最強!

そうなるため、とにかく中小企業を射止めろ!

そのための方法はこうだ‼

 

 こんな感じ。興味がある方は一読を勧めます。

 

 

 

 

②『若者はなぜ3年で辞めるのか 年功序列が奪う日本の未来』城繫幸著 光文社新書

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続いては就活評論本。というより、就活ではなくて労働環境とかキャリアの評論本といった方が正しいか。

 

タイトルを見ると、「最近の若者はすぐ仕事を辞めやがる‼最近の若者は根性無しだ‼」みたいなことを言い出しそうで、読む気が失せる方もいるかもしれませんが、そういう本ではありません。

 

ではどんなことを述べているのかというと、

年功序列制度はもう崩壊した。

これだけ。

 

これを中心の論題にし、

・終身雇用制度はどうなったか

派遣社員の登場で若者はどうなったか

・なぜ日本人は年功序列を好むのか

・今後日本はどうなっていくか

 

などを述べる。

 

将来長い間努めることになるかもしれない会社を選ぶ「就活」。それが本格化する今のうちに読んでおくといいかもしれない。直接的に役に立つことはないかもしれませんが、必ず後々効いてくる良書です。

ただ、読後ワクワクしてくるというよりは、どよーんと沈んだ気持ちになりますが…(笑)

 

 

 

ちなみに、この本は、ちくま新書から続編?が出ています。

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『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』城繫幸著 ちくま新書

 

 

 

 

 

③『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』小暮太一著 星海社新書

 

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こちらも、評論本といえるでしょう。

 

作者は小暮太一氏。

ギャンブルマンガ「カイジ」シリーズを用いて、お金について述べた「カイジ本」を書店で見たことがある方もいるのではないでしょうか。そちらも小暮氏の著作です。

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この本の言いたいことはタイトルに集約されています。

過労死をしたり、休みの日に仕事のことばかり考えてしまったり。日本にはまだ、しんどい働き方が依然としてある。

それはさながら、えさに向けて走るハムスターだ、と言います。

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じゃあなんでそんな働き方になってしまったのか。筆者は、マルクスの「資本論」からその理由を探ります。

そして、その後 

 

じゃあ、そのしんどい働き方を変えていこうよ!

そのためにはどうすればいいのだろう?

 

と議論が展開していきます。

 

 

「企業を選ぶ基準」を就活生に聞くと、「会社の規模」「給料」などが上位にランクインしてきます。

しかし、それらを満たす代わりに、しんどい働き方を耐えられる覚悟はあるのだろうか。

もしこの質問に自信をもってイエスと言えない方は、この本を読んで再考してみるといいかもしれません。

 

 

 

蛇足になりますが、この本はイラストにも力を入れています。

そのおかげで、すごく読みやすくなっています。

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④「あらゆる就職情報は操作されている ブラック企業が仕掛ける就活のワナ~」恵比須半蔵著 扶桑社新書

 

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タイトルにある「就職情報」とは何か。平たく言えば、採用広告のことです。

本書は、元大手就職情報会社の筆者が、就職情報の舞台裏を暴いた本です。

 

例えば、採用サイト。これを、下請け会社が作っている、ということを知っている就活生が果たしてどれだけいるでしょうか。

 

ここで、電通の2018年度新卒採用サイトを見てみましょう。

 

www.career.dentsu.jp

 

なんやこれ。いくらなんでもかっこよすぎるだろ。虹色に光ってるし。前例のない未来作れそう。

 

他にも、例えばリクルート

www.recruit-jinji.jp

 

突然の掛け算。なんだか俺もすげえことができる気がしてきた。まあできないけど。

 

 

どうです?こんなサイト見ちゃうと、その企業に対して好感を持ちませんか?

僕だって4月くらいに電通の採用サイトを見たときは、

「なんだ、このクリエイティブな採用広告は!?

やべえ、電通かっけぇ‼入社してぇ‼」

となったものでした。アホか、って思われるかもしれませんか、これマジです。

 

 

しかしです。このサイトは、電通が作ったわけではないのです。

そこで登場するのが就職情報会社。予算に沿って、企業に対していいイメージを持ってもらえるような、イケてる採用サイトを作るわけです。

 

他にも、説明会に行くと配っているパンフレットだって、説明中流れる動画だって、家に届くDMだって、どれも就職情報会社が作ったものなのです。

 

本書は、そんな就職情報ビジネスの実態をつまびらかにし、その対処法を述べています。

 

この本を読めば、もう少し冷静な目で採用広告を見れるようになるかも…?

 

 

 

⑤『内定童貞』『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘中川淳一郎著 星海社新書

 

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最後は2冊同時に。というのも、この本よく似ているので。

 

著書は、博報堂を経て、ネットニュース編集者となった中川淳一郎氏。「ウェブはバカと暇人のもの」(光文社新書)が売れたので、そちらで名前を知っている方もいるのかもしれません。

この人の面白いところは、歯に衣着せぬ物言い。

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ボロクソ言ってます。

 

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下世話なこともあけすけに言います。

 

さらに、注目すべきはこのID。

 

@unkotaberuno

 

です。たまりません。

 

 

 

ふう…

気品漂う当ブログがややきな臭くなってきましたので、そろそろ本の内容に移りましょうか。

 

刊行順で言えば、『夢、死ね!』の方が先なので、こちらから紹介していきましょう。

 

まあといっても、タイトルが言いたいことを言ってくれてしまっている。

 

就活をしていると、「あなたの夢は何ですか?」「仕事を通してどういったことを実現したいですか?」「10年後、どうなっていたいですか?」などと死ぬほど聞かれる。

そこで、多くの人はこうなるはずだ。「あれっ、俺、夢なんてない…?」と。

 

本書はそんな人たちに勇気を与えてくれる。夢のせいで、人生が狂うというのだ。

そして、仕事とは、

「お金を得るための活動」

であり、

「社会との接点を作るための活動」

これだ。決して「夢」や「自己実現」を持ってくるべきではない。それは一歩先の話である。

 

      『夢、死ね!』 P.9 はじめに より引用

 

という。

 

就活中にやたら美化される「仕事」や「夢」に「待った!」をかけ、現実を生々しく見せてくれるのがこの本です。

中川氏の実際の仕事の描写(クライアントに謝りに行ったり、怒られないように立ち回るなど)が、さっきのTwitterの調子で語られるわけだ。面白くないわけない。

 

また、最終章で語られる、

仕事をプレイとして楽しめばいい

という話は必見である。

 

 

 

続いて『内定童貞』。これは、2月に就活のため東京に行って、その帰りの新幹線で読んだのだが、これまたよかった。

2月というと、まだ採用活動が始まっていない時期なのだが、東京に行ってみて、いかに自分が周囲から遅れているかを見せつけられました。

そのせいで、ずいぶん焦っていました。「自分はどこからも内定が出ないんじゃないか」と思っていました。

そんな時に読んだのが本書でした。

 

まず、第1章は中川氏の就活の話でした。

そこでは、これでもかってくらいにリアルに実態が語られる。

採用面接でプロレスの話で盛り上がり、面白がられて採用された話を聞いて、「サークルのすごい話をする必要なんてないんだ…」とホッとした覚えがあります。

(実際、プロレスの話ではないですが、面接の場で’’漢字’’の話で盛り上がったことはありました(笑))

 

第2章は面接、第3章は企業の採用活動全般の実態の話とアドバイス

それを受け、第4章で仕事論を総括します。

 

 

これまでの話を聞いてると、「仕事ってやっぱ楽しいものじゃないんだ…」と思えるのですが、彼はこう言います。

 

1997年3月31日、明日は初出勤だ…という日は憂鬱で仕方がなかった。ついに、社畜として、自分自身を殺す滅私奉公の暗黒時代が幕を開けるのか…と暗澹たる気持ちになったのだ。

だが、社会人ーーーいいじゃないの!

いやぁ、参った。本当に楽しいのである。

 

     『内定童貞』P.214 第4章より引用

 

どうして?なぜ楽しいのでしょうか?それは本書を読んで確認してもらうとしましょう。

 

 

 

 

 

3.まとめ

 

それでは、今回紹介した本をまとめます。

 

今回は

 

①『凡人内定戦略』武野光著 中経出版

 

②『若者はなぜ3年で辞めるのか 年功序列が奪う日本の未来』城繫幸著 光文社新書

 

③『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』小暮太一著 星海社新書

 

④「あらゆる就職情報は操作されている ブラック企業が仕掛ける就活のワナ~」恵比須半蔵著 扶桑社新書

 

⑤『内定童貞』『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘中川淳一郎著 星海社新書

 

 

の5冊を紹介いたしました。

 

残り5冊は後編にて!

bookpotato.hatenablog.com

 

 

  いやぁ、にしても記事長すぎましたね…

  自分で読み返してみても読みにくいわ…

  ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました…

 

 

 

 

 

 

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

 

 

 

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

 

 

 

あらゆる就職情報は操作されている~ブラック企業が仕掛ける就活のワナ~ (扶桑社新書)

あらゆる就職情報は操作されている~ブラック企業が仕掛ける就活のワナ~ (扶桑社新書)

 

 

 

内定童貞 (星海社新書)

内定童貞 (星海社新書)