一粲(いっさん)を博す なんて表現があります。
粲は、「白い歯を出して笑う」って意味。
つまり、額面通りの意味は「お笑いぐさになる」ってことです。
しかし、実際の意味は、「自作の文が人に読まれること」。すなわち、一種の謙遜表現ですね。
今でいう、「ご笑納ください」と同じような言い方。
すごくオシャレな表現ですよね。
はい、今月100PVいきました。むっちゃうれしい。
1.所感
実は、最初はこのブログは、備忘録代わりに始めたものでした。
でもそれが、月に100人の人に見てもらっている。
最初は見てもらうつもりではなかったとはいえ、素直にうれしいです。
2.当ブログの言葉遣いについて
記事を読んでもらった人から、こんなことを言われたことがあります。
「面白かった。でも、ちょいちょい言葉が難しい。」
そうですよね。今回も突然「一粲を博す」とか言い出したし。
でも、誤解しないでください。
別に、
「オラオラ、難しい言葉使ってるぜ?
意味わかるかな?すげぇだろ俺?」
なんていう衒学趣味があるわけではありません。
(とか言ってまた衒学趣味とか言ってしまいましたが、すみませんこればっかりは他のうまい言い換えを僕は知りません…)
理由は2つあるんです。今回はその言い訳&自己紹介とさせてください。
①自分の語彙力増強のため
やっぱり、ボキャ貧にはなりたくない。分かる語彙だけじゃなくて、使える語彙も増やしたい。
脳科学者 池谷裕二氏も著書『受験脳の作り方』で言っていましたが、そのために一番いいやり方は、やっぱり使うこと。
※ちなみに、実際実験で簡単な単語の暗記テストをしたところ、単語リストを眺めているグループと比べて、自主的に単語テストをしたグループの方が、圧倒的に成績は良かったそうですよ。
その最大の練習場所が、ブログなんです。
僕はブログを、覚えたての語彙を合法的に使える場所だと捉えています。
だから、どうかご容赦ください。
②異常な幼少期のせい
僕は、小学生のころ、’’漢字’’に目覚めました。ちょっと説明が必要ですね。
時は小学2年生のころ。僕は、おもむろに近くにあった漢和辞典を手に取り、そこに載っている漢字に釘付けになりました。
鷹
なにこれかっけぇ‼
麒麟
バランス、美しすぎ…
お気づきの方もいるでしょうか。
そうです、’’鷹’’も’’麟’’も24画なんです。つまり、漢和辞典を画数順に引いて、画数の多い漢字を見ては喜んでいたのです。
そして、ノートにそれらの漢字を写して先生に見せると、先生はめちゃくちゃ褒めてくれるわけです。
「君はえらいねぇ!」
「将来にすごく期待してるよ!」
はい、僕は完全に味を占めました。ここから、漢和辞典とにらめっこの日々が始まりました。
しかし、1年も経つと、最大24画までしか載っていない、小学生向けの漢和辞典では飽きてきます。
俺に…もっとワクワクする漢字を…
当時の僕の気持ちを代弁するならこんな感じでしょうか。
もはや、家のパソコンで、「難読漢字」と検索していたくらいです。もう半分イカれてます。
そんなとき、僕の人生史上、読み返した回数が確実に最多である、この本と出会います。
『きっと誰かに教えたくなる 読めるようで読めない漢字2500』一校舎漢字研究会編 コスモ文庫
出会った場所も、立ち読みしたときのあの衝撃も、忘れはしません。
あれは、遠出したイオンの未来屋書店。家族で買い物に行った時だ。
靨(えくぼ)、顰蹙(ひんしゅく)…。見たこともない漢字。
抑(そもそも)、軈て(やがて)…。知ってるけど漢字があるなんて思ってもいなかった言葉。
濫觴(らんしょう)、鼓腹撃壌(こふくげきじょう)…。読めもしないし、知りもしない言葉。
私は、知的好奇心が超豊かなこの時期に、とんでもない本に出会ってしまいました。
それからというものの、まずはこの本を読み倒します。何周読んだでしょうか。もはや、この本ならどの漢字を見せられても読めます。
そして、この本を味わいつくすと、続編へ。
『きっと誰かに教えたくなる 読めるようで読めない超難読漢字2000』一校舎漢字研究会 編 コスモ文庫
さっきの2500の方は、難易度順(漢検2級から1級レベル)に配置されていますが、2000の方は、ジャンル別。
オビにあるように、
植物・動物・年中行事・人名etc.…
といったように整理されています。
そして、この本を読み終わると、今度は他の難読漢字本へ。親父にお願いして名古屋の大きい本屋に連れて行ってもらい、そこで目に留まった難読漢字本をまとめ買いする、ということを定期的にしておりました。
話が長くなりました。要するに僕は、小学生のころに難読漢字本を読んでいたせいで、いまでも若干
どんな言葉が常識的な言葉で
どんな言葉が難しい言葉なのか
分からなくなることがある
んですね(笑)
というわけで、変な言葉が出てきても、そっとしておいてもらえるとありがたいです(笑)
もしくは、語彙を強くしたいとお思いの方は、これを機に調べて自分のものにしてもらう、というのもおススメです。教えを垂れるようで恐縮ではありますが。
3.まとめ
というわけで、途中に自分語りをぶち込んでしまいましたが、今回は
・今月100PVに達したこと
・自分の奇妙な幼少期
をお話ししました。
まだ9月は半分残ってる!もっと見られる面白い記事を書けるよう、精進していきます。

きっと誰かに教えたくなる読めるようで読めない漢字2500 (コスモ文庫)
- 作者: 一校舎漢字研究会
- 出版社/メーカー: 永岡書店
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る

きっと誰かに教えたくなる読めるようで読めない超難読漢字2000 (コスモ文庫)
- 作者: 一校舎漢字研究会
- 出版社/メーカー: 永岡書店
- 発売日: 2004/04/01
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログを見る