名大生の稀覯本日記

月に30~70冊ほど本を読むド暇名大生による、気まぐれな書評ブログです。

受験は要領ゲーだ ~受験生のころを振り返って~

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僕の知り合いで、橋本竜也という者がいる。

だいぶ狂ったやつだ。

 

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1.橋本竜也とは

彼は、僕のバイト先の後輩です。僕が知る限り、彼は普通の大学生でした。

ただ彼は、バイトに対してとても向上心が高かったので、結構かわいがっていました。

 

ある日、僕は橋本に、『本音で生きる』(堀江貴文著 SB新書)を勧めました。就活時に読んでよかった本Part2の時にちょこっと触れましたね。

 

bookpotato.hatenablog.com

 

その結果、彼はブッ壊れました。

それまで、自分の目の見えるところにいたと思っていたのに、突然姿を消してしまいました。

今年の5月の話です。そして、4カ月経ちました。彼はどうなったのでしょうか?

 

 

探してみると、彼が自分自身を紹介している文があったので、ちょっと引用してみましょう。

 

Googleの東京オフィスをアポなし見学できるかチャレンジをした男。 3,4時間かけて、オフィス内に入ることができました。そして存分に見学してやりました。 オフィスに入るため、無名の自分にブランドをつけようということで、ゼロ円ヒッチハイクで、愛知から東京へ。 お金のない3日間、色んな人たちにご飯を食べさせてもらったり、助けてもらったりし、生かされるということを経験する。 また、VAZキャリアという14000人から300人を選ぶイベントで選抜されたが、またその300人の中から参加不可を通知された。(イベント参加の目的が逸脱していたことなどが、ブログから運営側に知られたため。)

次は、「最低限の生活資金を渡すから、東南アジアへ飛んでくれ。」という企画に秒で飛び付き、その旅を最高なものにして共有するための道具を、クラウドファンディングで集めた。 しかし、今ではこんなことをしていますが、3週間前は普通の大学生。大学いったら漫画を読み、単位をとるためだけに必死でした。

 

 

なんだこいつ。どうしてしまったんだ。すごすぎる。

 

ちなみに、彼のご尊顔も一応仰いでおきましょうか。

 

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いや貫禄。髭。

絶対二個下じゃねぇだろお前。

 

もはや僕は彼に敬語を使わなきゃいけないんじゃないかという気さえしてきました。僕の脳裡には、こんな言葉が浮かびました。

’’後生畏るべし’’

 

 

そんな畏れるべき彼のことが気になった方は、彼のブログのリンクを貼っておきますので、どうぞご覧ください。最近LINEブログからnoteに移行したらしいですが、LINEブログの方は内容がめまぐるしすぎて、とてもこの4か月間の出来事とは思えません。

lineblog.me

note.mu

 

 

2.彼は、受験勉強で「忍耐力」が身につくと言った

 

そんな彼が、最近面白い記事を書いていました。

 

冒頭にも貼った、この記事です。

note.mu

 

彼は一時、大学にいる意味が分からなくなったという理由で、名大を退学しようとします。

一応付記しておきますが、彼はそもそも高校でも劣等生だったそう。

親に「名大に現役で受かったら、100万円やるよ」と言われるくらい、名大に入れるとは全く思われていなかったそう。彼自身も、その時はまさか受かるとは思っていなかったと思います。

 

しかし、実際は現役で合格。さぞ親や周囲の度肝を抜いたことでしょう。

その努力は、並々ならぬ量だったと思います。

 

 

 

そんな死に物狂いで入った大学を、突然やめようとしたのです。

 

 

しかしです。彼は紆余曲折あって、結局大学に残ることを決めたそう。

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どうして残ることにしたのか。

彼は、ここまでに至る過程で、行動力だけでなく、継続力、持続力も必要だと悟ったのです。当初は面白いものにガンガン飛びついていったのですが、その可能性に限界を感じたのかもしれません。やっぱり自分の中に太い幹のようなものが必要だと、身をもって自覚したのだと思います。

 

 

そんな彼は、上の記事で受験勉強では、「忍耐力(持続力)」が手に入ると言います。

確かに、長いスパンで、特定の試験の対策をしなければいけないため、否が応でもそれらの能力は身につくことでしょう。

 

 

3.受験勉強で「要領」も身につく

 

彼の言っていることは正鵠を射ていると思います。

しかし、僕は受験で得たものは何?と聞かれると、もっと別のモノを真っ先に挙げます。

 

それは、要領です。

彼の言及している「作戦力」に近いのでしょうか。でも、僕は一言居士なので、それについて所感を言います。聞かれてないとしても(笑)

 

 

 

 

自分は、受験を控えた高校3年生の夏ごろ、こんなことを考えていました。

 

 

 

 

 

 

「あー、楽してぇ。」 

 

 

 

 

 

 

はい、クソですね。でも僕は、徹底して楽をすることにしました。

どういうことかというと、具体的にどうやったら効率よく点数を挙げることが出来るか。これをひたすら考えました。最終的にはどの科目もやり方を確立したのですが、変な話、やり方が見つかるまではその科目に触れませんでした。

 

 

 

 

 

例えば、社会のセンター試験対策。過去問を見てみると瞭然ですが、これは

 

間違えて覚えちゃいそうな語をちゃんと区別して覚える

 

これに尽きる、と9月くらいに悟りました。

 

それまでは、教科書に沿って、用語集や一問一答に取り組んで、単語を覚える、ということをメインに勉強を進めてました。しかし、模試の点数は6割ちょっとで頭打ちとなりました。

 

 

そこで、相手側の事情を考えてみることにしました。

 

センター試験を作っている大学入試センターは、平均点が6割になるように問題を作れ、と国から言われています。

でも、社会みたいな暗記科目は、みんなが教科書の内容を覚えてきたら、普通に出題しちゃうと6割には収まらないのではないでしょうか。

そこで、立てた仮説が、

 

センター試験は、平均点を6割にするために

イヤらしい引っかけ問題を必ず出題してくる

 

これです。名案です。これなら、うろ覚え受験生の得点を効果的に下げれます。

かくして生まれたのが、解説を読むと

「こんなとこ入れ替えてくんのかよ‼出題者、性格悪っ‼」

とだれもが思う、超腹立つ問題です。

 

 

例えば庚寅年籍庚午年籍。超似てますよね。

センター試験日本史Bを見てみるとわかると思いますが、これを入れ替えて作られた選択肢が何回も出ています。それは、入れ替えると受験生が分からなくなるからです。

 

他にも、評定衆と寄合衆だとか、ヤルタ会談とマルタ会談とか。

皆入れ替えられても気付かなさそうですよね。

 

 

でも、僕はこれはチャンスだと思いました。だって、

入れ替えるとわからなくなるところを重点的に覚えてしまえば、点が取れる

というわけですから。

 

 

これに気付いた日から、僕は勉強法を変えました。

正誤問題で、入れ替えられても気付かなかったところだけをリストアップ。そして、単語帳に書き写しました。

あとは、その単語帳の復習と、その単語帳のデータベースをひたすら増やし続ける作業をするだけでした。これで、社会は2科目とも80~90点はとれました。

 

 

 

 

今回僕がしたことをまとめると

 

敵情分析

 ↓

仮説を立てる

 ↓

実践

 

の3ステップです。

 

 

このフローは、どんな難題に取り組む際にも普遍的な方法だといえます。

でも、それほどまでに重要なことなのですが、そんな難題って高校生になるまでなかなか対面することがありません。

初めての難題。僕は、大学入試の意義の一つは、そこにあるとひそかに考えています。

 

その難題に対してどう取り組むか。僕が、入試を通して得られたこととして真っ先に思い付いたのは、その適応能力でした。

 

もちろん、自制をしてコツコツと努力を積み重ねる。それが出来る人は、それで一向にかまわないと思いますよ。それが普通にできるというのは、一つの才能です。

 

でも、それは普通の人は一朝一夕にできるものではありません。だったら、頭を使って、戦略を立てて挑む。受験勉強というのは、そんなものだなぁ、と彼の記事を読んでふと思ったのでした。

 

 

 

 

3.和田秀樹、という人

 

 

おい、いつ本を紹介するんだよ、と思った方、お待たせしました。忘れたわけではありません。

 

さて、受検が終わり、そんなようなことを考えていた私。つい最近本を読んだら、全くおんなじことを言っている人がいて、たまげました。

 

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和田秀樹さんです。受験や試験対策に関する本を多く出版されています。今回紹介するのは、和田さんの書いたこちらの本です!

 

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2020年に、高大接続改革という、入試改革があるのをご存知ですか?

この本は、その入試改革を批判した本です。

 

例えば、入試改革では、面接試験が見直されます。普通に、入試の科目に入ってくる可能性もあります。

しかし、面接は予備校などによる合格テクニックが横行してしまいかねません。

従来は受験で上のような能力が身についていたのですが、改革を進めることによってそのような能力が養われる機会を失い、人材が画一的になることに和田さんは警鐘を鳴らしています。

 

まあもちろん、理由はこれだけではなく、本書はもっと全般的に触れるのですが、今回は紹介はここまで。

これまでの話で、「入試にどんなことが身につくのか、もっと知りたくなった!」と思った方は、本書の第4章だけでも読んでみるといいかもしれません。

タイトルは

「受験勉強でどんな能力が身につくのか」

です。どうぞご一読ください。

 

 

4.まとめ

 

今回は、橋本君の記事を契機に、受験勉強で身につく能力について考えをまとめてみました。

途中から自分語りみたいなのがだらだらと続いてしまい、記事が長くなってしまいました。ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。

 

 

でも楽しかったのでまたこういう記事を書くかもしれません…(笑)

 

 

受験学力 (集英社新書)

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