名大生の稀覯本日記

月に30~70冊ほど本を読むド暇名大生による、気まぐれな書評ブログです。

ためになるジョーク本 ~三番勝負 その二 トイレ本~

お題「トイレ本」

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トイレでの読書って、なぜかはかどりますよね。

 

 

こんにちは。

 

今日は、樂との三番勝負の第二弾です!

第一弾を読んでいない方や、「そもそも三番勝負って何?」とお思いの方は、まずこちらの記事をお読みください。

 

bookpotato.hatenablog.com

↑三番勝負の説明記事

 

bookpotato.hatenablog.com

↑第一弾 無人島に持っていきたい本

 

 

さて、第二弾は、

 

 

トイレ本

 

 

です。

 

 

 

1.トイレ本とは何か

 

多分なにそれ、と思う方もいると思うので、まずは定義から。

 

洋式のトイレで、腰かけながら座る本のことを指します。

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これは新聞のイラストですが、まあイメージはこういう感じです。

 

 

 

 

話は変わりますが、なんかトイレって読書はかどりますよね。というか、洋式のトイレの落ち着き具合はすごい。

 

余談ですが武田信玄は、トイレで戦略を考えていたみたいです。そのため、トイレはめちゃくちゃ広かったみたいです。(広いのは、暗殺を避けるため、というのもあったみたいですが)

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こんな感じみたいですね。武田信玄も僕と同じように、トイレの落ち着き具合に気付いていたみたいです。やるな。

 

 

かくいう僕は、しっかりトイレ読書を楽しむ男です。

以前、家のトイレで週刊少年ジャンプを読んでいたら、読みふけっちゃってたみたいで、ずっと外で外出予定のおばあちゃんが待っていて

 

「トイレ行きたいのに空かんもんで、家、出れんがね‼」

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と憤怒の表情を浮かべながらドアを開けられました。あれは怖かった。

 

 

 

はい、話を戻します。

 

今回は、そんなトイレ本の最強決定戦をしよう、というわけです。よろしくお願いします。

 

 

 

 

2.手短に読める本

 

トイレ本には、大事な条件があります。それは、

 

手短に読み切れる

 

これです。きっと対戦相手の樂も、まず間違いなくこの点は見逃さないでしょう。

面白すぎて手が止まらない本。こんな本もステキな本であることに変わりはないのでしょうが、トイレに置いたらぼくのおばあちゃんみたいな人が続出してしまいます。

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というわけで、

 

手短に読み切れる、という大前提をもとに、+αの何かがある本

 

を紹介すればいいというわけですね。決まりました。

 

 

 

3.一度で二度おいしいです。

 

発表いたします。今回僕が推す本はこいつです‼

 

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「世界の日本人ジョーク集」早坂隆著 中公新書ラクレ

 

 

 

ジョーク集です。ただ、コンセプトが絞ってあります。タイトルにある通り、日本人に関するジョークのみを収録しています。

 

 

この本が普通のジョーク本と違う点、いや、言い換えましょうか。普通のジョーク本より優れている点は何かというと、それは

 

ジョーク本であり、日本人論本である

 

という点です。

 

どうです?トイレに置きたくなってきましたか?

 

 

 

 

 

4.日本人論の本、といいますと?

 

日本人論、ときてピンと来ない方もいるでしょう。

シンプルに、日本人について述べている本のことです。

 

 

日本人論の本というのは、昔からずーっと出続けています。

 

起源をさかのぼれば、本居宣長だってそんな本を書いていますし、

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有名な本だと、新渡戸稲造の「武士道」とか

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ルース・ベネディクトの「菊と刀」とか

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最近だと内田樹の「日本辺境論」なんてありましたね。

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日本人って、昔から日本人論好きですからね。島国で、他のどの国とも海を隔てているというところが、アイデンティティに繋がっているからでしょうか。どうも「日本人って、〇〇だからねー」と語りたがるきらいがあります。

 

 

でも、どんな日本人論だって、他の国と比べなければ成り立ちません。「日本人の特徴だと思ってたら、他の国もそうでした~!」では、話にならないですからね。

 

そういう意味で、この本の「外国人と比べた日本人」というコンセプトは必然的に、日本人論を語る土台を作ってくれます

 

 

 

 

 

5.この本のスゴいところ

 

おまけに、この本の親切なところは、ジョークがごちゃ混ぜになっていないところ。

これは、目次を見ればわかります。

 

 

目次

まえがき

第一章 ハイテク国家像ークルマからアイボまで

第二章 お金持ちの国ーバブルそして崩壊へ

第三章 勤勉な人々ー会社人間・カロウシ

第四章 日本人的アイデンティティー集団行動・笑わないなど

第五章 神秘の国ニッポンー風習・宗教・衣食住など

第六章 歴史・政治・外交ーアメリカ&中国との関係

第七章 世界で活躍する日本人アスリートたちースモウからイチローまで

第八章 新たなるニッポン像ー世界を席巻する日本のマンガ&アニメ

あとがき

 

同書より引用

 

 

津々浦々から日本人ジョークをかき集め、それをオチ?ごとに集めてくれているのです‼

 

 

例えば、第一章 ハイテク国家像の、【模倣と独創】というところから、一つ引用してみましょうか。

 

●四段階

新製品が世に流通するまでには、全部で四つの段階がある。

まず、アメリカの企業が新製品開発をする。

次にロシア人が、「自分たちは同じものを、もうすでに三十年前に考え出していた」と主張する。

そして、日本人がアメリカ製以上のクオリティのモノを造り、輸出し始める。

最後に、中国人が日本人に似せた偽物を造る。

 

           同書P.46より引用

 

 

こんな感じで、そのテーマにあったジョークがきます。さらにこの本が親切なのは、この前に解説が載っているのです。

上のジョークの前には、こんな記述が。

 

【模倣と独創】

 

模倣文化

日本人の特質としてたびたび「模倣が得意」と評される。実際、日本は外国から多くのことを巧みに取り入れ、いいところを模倣しながら国を豊かにしてきた。もっと正確に言えば、まずは外来文化を模倣し呑み込んだ上で、「元のものよりもいい品質」にまで高めていくのが得意である。元来、日本語の「学ぶ」には「まねぶ」という読みもあり、日本では学ぶことと真似ることを近似の意味で捉えてきた。

(中略)

ただ、ジョークの世界では、そんな日本を「物真似民族」として揶揄するものもあって興味深い。

 

 

           同書P.42,43より引用

 

 

このように、

 

まず最初にそのテーマに関する軽いおさらいから入って、そのあとで象徴的なジョー

 

という構成をとっているのです。これは親切‼

 

 

というわけで、

 

1トイレにつき、1テーマくらいを目安にすれば、最高のトイレタイムが味わえる、というわけです。

 

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6.まとめ

 

まとめます。

 

今回の「トイレ本」対決では、

 

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こちらの本を紹介いたしました。

 

この本は、まずそのテーマについてざっくり説明してくれた後、それに関するジョークを紹介するという、普通のジョーク本とはちょっと違った本でした。

それが、トイレにピッタリだというわけでした。

 

 

 

※①この本には続編があります。読んで面白いと思った方は、是非こちらもどうぞ!

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これで、一カ月くらいはトイレに困らないでしょう。

 

 

 

 

※②もし書店や古本屋で探される場合、中公新書ラクレは装丁が大幅に変わっていますので、こちらのものが売っているかもしれません。

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7.次回予告

 

 

次回は、最終戦

 

テーマは、

 

高校生の自分に読ませたい本。

 

骨太です。

 

来週火曜日に投稿予定です。こうご期待!

 

 

追記:

対戦相手の樂くんの記事はこちらです。

 

www.raku-book.com

 

このテーマでの飛び入り、乱入、ウェルカムですよ!