名大生の稀覯本日記

月に30~70冊ほど本を読むド暇名大生による、気まぐれな書評ブログです。

科学とはなにか② ~結局科学って、「いまのところ合ってるだけ」。~ 知識ゼロシリーズ

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 突然、「ゴメン、間違ってました~(๑´ڡ`๑)」ってなるかもよ。

 

こんにちは。

この記事は、第二弾の記事です。まだ第一弾をお読みでない方は、まずはそちらからお読みください。

 

 

bookpotato.hatenablog.com

 

1.前回のまとめ

間にいくつか記事が挟まってしまったので、おさらいしましょうか。

 

第一弾の記事では、こんなことを言いました。

 

 

科学   …こういうデータが出たら、理論は間違っている、と認める

ニセ科学 …データが理論と違っても、なんとでもできる

 

 

 

科学って、自分のことを間違ってるって認める?

 

ってことは、いま習ってることも、間違っているかもしれない?

 

 

 

まさかね~。

 

 

 

はい、そのまさかです。

 

 

今回は、科学でもミスることがあることについて、もう少し詳しく書いてみたいと思います。

 

 

 

2.科学が間違っているわけない!…よね?

 

 

前回の記事で、科学が間違っている可能性について書きました。

 

例えば、下り坂にボールを置いてみたら、下に向かって転がっていきますよね。

 

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この現象は、ニュートン力学の法則に従って転がっています。

 

でも、これで、ニュートン力学は正しい!って言えるでしょうか?

 

だって、ニュートン力学って、坂を転がるボールに合わせて理論を作っているわけです。ニュートン力学がもともとあったわけではありません。

この順序は大事です。

だって、実験で出たデータに合わせて理論を作っているわけです。それなら極端な話、こんな理論でもいいことになります。

 

 

「坂道に置いたボールは、目に見えない下り坂の天使が転がしているのだ」

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どうです?今数秒で考えた法則です。え?間違ってるって?

 

 

 

なんで間違ってるんですか?坂道にボールを置いたら、この法則通り転がるじゃないですか!

 

 

 

でも、直観に従えば、こんな法則はナシですよね?

では、ニュートン力学とこの下り坂の天使理論は、どう違うのでしょうか?

 

 

 

2.科学の特徴とは

 

その違いは、いろいろとあるのですが、まず前回の記事を読まれた方は、これが思いついたでしょう。

 

①天使理論は、「こうなったら理論が間違っている」というラインが引かれていない。

 

はい。プロレスとケンカの違いの話ですね。

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それから、こんなところも違います。

 

 

 

②科学には、予測性がある。

 

科学のすごいところは、この予測性です。

予測性って何かというと、つまりこういうことです。

 

例えば、登り坂にボールを置くとします。

 

このとき、ニュートン力学なら、実験の結果が予測できます。

下り坂の時に転がったのは、重力があるからでした。

ということは、登り坂においても、当然登っていくわけありません。下に転がっていきます。

 

 

でも、天使理論だとどうでしょうか。

さっきの理論は、下り坂の時しか当てはまりません。だから、実験の結果を予測できませんよね。

もしかしたら、「登り坂の悪魔がいて、ボールを登らせる」とかいうかもしれません。はたまた、「登り坂にも下り坂の天使が来て、ボールを下に転がす」というかも。なんにせよ、この理論じゃダメですよね。

 

 

 

③科学は、他のことも説明してくれる。

例えば、ニュートン力学によって、一見違うように見える、気圧のことも説明できます。

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それから、潮の満ち引きも説明できます。

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その点、下り坂の天使理論は、他のことはさっぱり説明してくれません。

 

 

 

以上の三点から、科学はこんなことが言えます。

 

科学は、

①負けラインが決まっていて

②結果の予測が出来て

③多くのことを説明できる。

 

 

おお、すげぇじゃん科学!

 

 

 

3.今のところベスト

でも、さっきの3点は、逆にこんなふうにも表現できます。

 

 

科学とは、今のところ一番多くのことが説明できる理論だ。

 

 

所詮、今のところ「まぁこれが一番っしょ」となっているにすぎないのです。

 

例えば、こんなケースを見てみてください。

 

 

【火山についての例】

 

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昔、死火山とか休火山ってコトバ、聞いたことありませんか?

今、これらのコトバは使われず、活火山というコトバしか使われていません。

 

これ、なんでだと思いますか?

 

 

死火山だと思われていた御嶽山が、1979年に噴火したからです。

 

 

 

これ、ちょっと変だと思いませんか。

 

御嶽山が噴火する前の時の人たちの気持ちを想像してみてください。この時、彼らは来考えていたはずです。

 

「昔活動してたけど長いこと噴火してないんだから、御嶽は死火山だろうなぁ」

 

でも、実際には噴火しました。ここからも、科学はせいぜい「現状に合った仮説でしかない」ということが言えませんか?

もし科学が世の中の理屈、法則をまとめたものだとするなら、当然御嶽が噴火することも予測できたはずですよね。

 

つまり、こういうことになります。

 

①死火山、休火山というものもあると思ってた

 ↓

②でも、現実に死火山噴火

 ↓

③死火山、休火山なんてものはなかったんだ!(仮説を修正)

 

 

 

この、「休火山」「死火山」のケースからも、科学が必ずしも現実そのものについて法則を立てているわけではなく、「今のところうまくいく」法則を立てていることが分かります。

 

 

 

4.科学は何がしたいのか

 

こうやって科学を見ていくと、ぼくは科学がiPhoneに見えてきます。

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iPhoneを使っていると、バグが見つかることがあります。

それから、不便な機能もあります。

 

そういう時って、アップルがパッチを出しますよね。つまり、アップデートされます。

 

 

これは、科学にすごく似ています。

 

実験をやっていたら、理論に合わないデータが出てきたリ、新しい発見があったりします。

このとき、学者は頑張って、よりちゃんとした説明を与えようとするわけです。つまり、理論をアップグレードしようとするのですね。

 

 

 

この世の中には、まだまだバグが残っています。そのバグを少しでも減らし、快適に我々が過ごせるように、学者は研究を続けている、というわけなんです。

 

 

 

 

 

5.あとがき

 

というわけで、この「知識ゼロシリーズ」第一弾の「科学」は、これにて終了する、、予定です(笑)

 

また書き足りないなと思うことがあれば書き足したり、修正したりするかもしれません。見やすい記事、分かりやすい記事を書くために、僕も科学的な態度で臨んでいくつもりです。

 

さて、これを読んでくださった方は、

 

「科学って、絶対合ってる!って感じじゃないんだ!」

 

ということを分かっていただけたと思います。

この知識を踏まえて、「知識ゼロシリーズ」第二弾は、「宗教」の予定です!こうご期待!

 

 

おまけ.参考文献

 

主に以下の本を参考にしています。

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「99.9%は仮説」(竹内薫 光文社新書

 

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「「科学的思考」のレッスン」(戸田山和久 NHK出版新書)

 

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「哲学的な何か、あと科学とか」(飲茶 二見書房)

 

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「科学哲学の冒険」戸田山和久 NHKブックス