名大生の稀覯本日記

月に30~70冊ほど本を読むド暇名大生による、気まぐれな書評ブログです。

2017年面白かった本 マンガ部門

こんにちは。

この記事は、前回の小説部門に引き続き、マンガ部門を発表していきます。

まだ前回の記事をお読みでない方は、こちらからどうぞ!

2017年面白かった本 小説部門 - 名大生の稀覯本日記

 

なお、まだ最後まで読み切っていない本も含みます。

 

ラインナップは、以下の通りです。

①『インベスターZ』

②『マネーの拳』

③『BLUE GIANT

④『BILLY BAT

⑤『キングダム』

⑥ 『やれたかも委員会』

⑦『中間管理録 トネガワ』

⑧『ナナマルサンバツ

⑨『君たちはどう生きるか

 

 

1.マンガ部門

 

①『インベスターZ』三田紀房 講談社

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まずは、私が再三推している、このマンガ。今年完結しました。

 

主人公は、学費がタダのエリート進学校に首席で入学した中学一年生。彼は、その学校のきまりで投資部に入部させられます。

そして、投資部では巨額の資産運用を任されます。実は、その学校では、代々主席の学生が投資部に入り、全校生徒分の学費を稼ぐことになっているのでした。

主人公は、そんな投資部の中で、投資だけでなくお金について理解を深めていくことになります。

 

 

作者は、『ドラゴン桜』でおなじみの三田紀房。彼のマンガはいつもそうなのですが、綿密な取材に裏打ちされているので、ただ読んでて面白いだけでなく、ためになるのが特徴。

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名言も飛び出しまくりです。

 

投資になんて縁がないや、って方こそ、読んでみてはいかがですか?

 

 

②『マネーの拳』三田紀房 小学館

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ついでにもう一作三田作品を。2009年には完結していて、ちょっと古いマンガということになります。全12巻。

 

元ボクシング世界王者が、一億円出資をしてもらって、起業をするところから物語が始まります。

 

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さっきは投資、お金に関しての本でしたが、こちらは会社経営や企業についての本。もはや、エンタメ性こそ強いものの、マンガではなく自己啓発本のコーナーにおいてもいいかも?と思えるくらいの密度です。

 

 

 

③『BLUE GIANT石塚真一 小学館

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こちらは最近の作品ですね。話題になっているので、もうご存知の方も多いかもしれません。

 

こちらはジャズのマンガです。主人公は、ある日たまたまライブハウスで聞いたジャズに魅了されて、サックスを我流で吹き始めます。そして、世界一のジャズプレイヤーを目指します。

 

この本を知ったのは、『漫画BRUTUS』という雑誌です。

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この本は、ただマンガを紹介するだけでなく、その本の魅力が伝わる一話が掲載されているんですね。そこで、これをいわば試し読みしたのですが、迫力がスゴかった。

なんたって、ジャズです。それをマンガで描くわけですから、音が出せない。それは致命的な欠陥のはずです。

 

例えば、このシーン。

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もう、このコマに吸い込まれてしまいそうです。

 

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これなんて、音圧で吹っ飛んでしまいそうなくらいの迫力です。

 

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 なんだか、もはや泣けてきます。カタルシスに近い感傷を禁じ得ません。

人の感情を揺さぶる、傑作マンガであることには間違いありません。

 

 

 

④『BILLY BAT浦沢直樹長崎尚志 講談社

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まだ3巻までしか買っていないですが、すでに完結しています。

 

実は、こちらも先の『漫画BRUTUS』で知った作品です。ここに載っていたのは第一話だったのですが、もう完全に引き込まれてしまいました。

 

あらすじを紹介するのがすごく難しいのですが、舞台はアメリカで、主人公は漫画家のケヴィン・ヤマガタ。彼が書いているのが、ビリーバットというマンガです。

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これがそのマンガの中の主人公、ビリーバットなのですが、ケヴィンはこのコウモリと全く同じ絵が日本にあると聞き、盗作の疑いをかけられます。

それを確かめるために日本に飛んだケヴィンは、このコウモリに導かれるように下山事件に巻き込まれてしまいます。

以後、舞台も時代もジャンプし続けながら、歴史のブレイクスルーの要所にこのコウモリが絡んでいきます。

 

これは歴史マンガなのか。それとも、SFなのか。そんなジャンル分けさえ不毛に感じるほどの、スケールの大きさ。この物語がどのように終結するのか、一読者として非常に興味があります。

 

 

 

⑤『キングダム』原泰久 集英社

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アメトーークでは、「キングダム芸人」の回も組まれるほどの根強い人気を誇る本作。

なんでこれまで自分が読まなかったのか不思議なくらいです。

周囲にも読んだ人が多くいたんですが、驚いたのは誰に聞いても「めちゃめちゃ面白い」という回答が返ってくること。知り合いで大人買いしたやつがいたので、10巻まで借りてお手並み拝見としてみました。

 

うん。これは納得です。

 

まずはあらすじ。恵まれない境遇の、野心家で純粋な少年が主人公。その少年が、またまた不遇をかこつ皇帝を補佐していくことに。のちの秦の始皇帝です。

ここまで見て、こう思いませんか。「ベッタベタのド王道ストーリーだな」と。

 

自分もそんなの読み飽きたよ、と思っていたのですが、そんなことはありませんでした。迫力に圧倒され、男性ホルモンが噴出します。まるで映画を見ているようでした。

 

絵が苦手という方もいると思います。僕もそうでした。しかし、これには慣れます。むしろ魅力的な画に思えてくるから不思議です。

 

 

⑥ 『やれたかも委員会』吉田貴司 双葉社

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この辺で、マジメ枠以外も紹介しておきましょうか。

 

このマンガは、タイトル通りこの「やれたかも委員会」が中心。

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各回で、このやれたかも委員会に対して、「この時、もしかしたらやれたかな?」と思うエピソードを持っていきます。

 

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この絶妙なリアルさがいいですよね。というのも、このエピソードは全て、一般公募によって集まってきた、実際のエピソードなのです。

 

そして、このやれたかも話に対して、上のやれたかも委員会が、「やれた」か「やれたとは言えない」でジャッジ。

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うん、最高にくだらないですね。このくだらなさがいい。

あと、設定も秀逸ですよね。委員会が審議する、って絶妙すぎる(笑)

 

こちらのサイトで部分的に公開しているので、興味がある方はぜひ見てみることを勧めます。

やれたかも委員会|吉田 貴司|cakes(ケイクス)

 

 

⑦『中間管理録 トネガワ』福本伸行、萩原天晴ほか 講談社

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ギャグ路線でいったら、これもよかったですね。2017年の「このマンガがすごい!」オトコ編一位にも選ばれました。今年突如現れた、スピンオフマンガです。もちろん、ネタ元は「賭博黙示録 カイジ」ですね。

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このマンガの面白さは、『カイジ』の方を読んでいないとわからないと思うのですが、読んだ人にとってはたまらないでしょう。福本伸行流のギャグのオマージュがふんだんに盛り込まれており、捧腹絶倒間違いなしです。

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利根川先生がこんなことに悩んでいたなんて…と、愛くるしい気持ちになりますね。

 

 

 

 

⑧『ナナマルサンバツ杉基イクラ KADOKAWA

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 お次は、アニメ化もしたこのマンガ。

昨今のクイズブームはすごいですね。Qさまや東大王など、たくさんのクイズ番組がレギュラーで放送されています。

 

このマンガも、そのクイズが題材となっています。主人公は、高校入学後、競技クイズ部に入部することになります。

 

この作品は、競技クイズの解説も丁寧にされているのがGOODです。

例えば、皆さんは「ベタ問」をご存知ですか?これは、クイズに出やすい定番問題のことです。いわば、「試験に出るぞー」問題ってことですね。

クイズ研究会に入ったら、まずはそのベタ問を覚えるところから練習が始まる、と主人公は宣告されます。

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それから、「確定ポイント」。クイズの問題が読まれた時に、どのタイミングでボタンを押すべきなのか、クイズプレイヤーは常に駆け引きをしています。その際に、聞いたら答えが確定できる箇所を、「確定ポイント」と本作では読んでいます。

 

このような クイズの裏側を知ることができるところが、このマンガのいいところです。

これまでただ見ていただけのクイズ番組も、もっと深く楽しめること間違いなしです。

 

 

 

⑨『君たちはどう生きるか吉野源三郎羽賀翔一 マガジンハウス

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最後は今年大ブレイクしたこのマンガで締めることにします。

 

主人公は、コペル君と呼ばれる少年。彼は、友人と生活を送る中で、さまざまな体験、経験をし、多くのことを学んでいきます。各章で、そのコペル君の体験の話を聞いたコペル君の叔父さんが、彼に宛てて手紙を書きます。その中で、世の中の構造や友情について語られます。

 

この本自体が出版されたのは70年ほど前なのですが、内容は全然色褪せることはありません。池上彰が、人生において多大な影響を受けたと述べるほどの本です。

 

また、表紙を見ても分かるように、この絵がいいですね。完全に現代風にアップグレードされており、古臭さは全く感じません。

 

 

 

2.おわりに

 

というわけで、以下の本を紹介しました!

①『インベスターZ』

②『マネーの拳』

③『BLUE GIANT

④『BILLY BAT

⑤『キングダム』

⑥ 『やれたかも委員会』

⑦『中間管理録 トネガワ』

⑧『ナナマルサンバツ

⑨『君たちはどう生きるか

 

 

皆さんが読まれたマンガもありましたか?

さて、次には、もう2018年になってしまいましたが、『実用書部門』を書こうと思います。できたら、こんな文量にはならないように…

こうご期待!