名大生の稀覯本日記

月に30~70冊ほど本を読むド暇名大生による、気まぐれな書評ブログです。

2017年面白かった本 教養書部門 第一弾

こんにちは。

今回は、年明けにやりそびれた感が否めないのですが、2017年面白かった本 教養書部門を発表したいと思います。

なお、教養書の読書量なら人後に落ちない自負がある私ですので、ピックアップしていたらそれなりに量が多くなってしまいました。ですので、何部まで行くかわかりませんが細かく分けようと思います。また、紹介の文も極力手短に済ませるよう努力します。

 

というわけで、第一弾のラインナップは、こちらです。

 

 

①『クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方』

②『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』

③『新書がベスト』

④『受験必要論』

⑤『武器としての交渉思考』

 

 

 

1.教養書部門① 

 

①『クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方』海老原嗣生 星海社新書

f:id:bookpotato:20180118203621j:plain

昨年出版された、いわば新刊ですね。人材のカリスマ海老原嗣生氏による、クランボルツの計画的偶発性理論という、キャリア理論の紹介本です。

この本の気の利くところは、その難しそうに見える理論を、芸人に当てはめて説明する点。

f:id:bookpotato:20180118213408p:plain

 

計画的偶発性理論はいわば、「夢って意外と変わるもんだし、偶然に左右されるところもあるから、あまり深追いしすぎずちょいちょい消化していこうよ」ってな感じの考え。

「私には〇〇という夢がある!」と思って就活をしている就活生なんかにはピッタリの本ではないでしょうか。物騒なタイトルですが、「夢なんて叶わねえよ!諦めな!」って内容ではないですからね。

 

 

②『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』川上和人 新潮社

f:id:bookpotato:20180118203325j:plain

 

一昨年の話題の本『東京藝大』に続く第二弾。

f:id:bookpotato:20180118212724j:plain

 

この前ヤクザの妻の本も出たことですし、どうもシリーズ化してるのか?

f:id:bookpotato:20180118212916j:plain

 

それはさておき、この作品は、鳥類学者によるルポエッセイ。

そう聞くとあんまりおもしろくなさそうなのだが、この人は文章力がズルい。教授ってこんなにオモシロい文が書けるんだ、と笑いを通り越して感心してしまう。

話の要所要所に出てくる鳥雑学も楽しみつつ、笑えるという二度おいしい本ですね。

 

 

③『新書がベスト』子飼弾 ベスト新書

f:id:bookpotato:20180118213344j:plain

 

読書家&書評家の著者による新書論。読書論から読書法、そして出版社毎の新書のラインナップのカラーについて、そして著者おすすめの新書が紹介されます。

この本のいいところは、いわゆる地味な新書レーベルにも光を当ててくれているところなんですよね。宝島社新書とか。もちろん、岩波をはじめとした御三家などにももちろんぬかりはありません。つまり、ブックガイドとしても十分機能するわけです。

 

といってもこれだけでは僕のような新書狂いしか手に取らないような気もするんですが、「新書に興味があるなぁ」って方にはぜひとも読んでいただきたい本です。

 

 

 

④『受験必要論』林修  集英社

f:id:bookpotato:20180118214303j:plain

もはや説明不要の、林修先生による受験論、勉強論。ユニークな考えをお持ちで、常識にとらわれた自分なんかからすれば「えっ!?教える側の人は、そんなこと考えていたの!?」と驚きの連続でした。

 

塾に通った経験からすると、大体多くの先生は、

センター試験なんかじゃ実力は測れない」

「得点主義なんてよくない」 と言います。でも、林先生はこう言う。

 

「受験は必要だ。受験が人を成長させるんだ。」

 

その真意は、実際に本書を手に取って確認してもらうこととします。

 

 

⑤『武器としての交渉思考』滝本哲史 星海社新書

f:id:bookpotato:20180118215022j:plain

最後はこの本です。交渉術について書かれた本ですね。

 

日本人は交渉下手だ、としばしば言われます。どうも、交渉に対して、「自分のいい文を相手に押し付けること」といった悪いイメージがつきまとっていることと関係があるかと思います。

しかし、交渉はそんなものではない。相手の話を聞き、理解し、対話することだと筆者は述べ、最終章で読者に熱いエールを送ります。

 

その激アツ最終章までは、具体的な交渉術について、丁寧な説明があります。「相手側にメリットを感じてもらうこと」「相手が持っているカードを把握すること」といった技術は、交渉において非常に有効な事だと感じました。

 

「交渉」というと、どうしてもビジネスのイメージがあり、関係が薄いように思えますが、よく考えれば交渉の機会は日々の生活にいくらでもあります。デートを申し込むとき、お小遣いを上げてもらうとき、本を買って欲しいと親に頼むとき、バイト先の社員に改善点を伝えるとき…

そんな日々に、この本はいい指導役となるはずです。

 

 

 

2.まとめ

 

というわけで今回は、

 

①『クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方』

②『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』

③『新書がベスト』

④『受験必要論』

⑤『武器としての交渉思考』

 

の五冊を紹介しました!第二弾もお楽しみに!