名大生の稀覯本日記

月に30~70冊ほど本を読むド暇名大生による、気まぐれな書評ブログです。

2017年面白かった本 教養書部門 第二弾

こんにちは。

今回は、前回に引き続き、2017年面白かった本 教養書部門を発表していこうと思います!なお、これは第二弾です。第一弾をお読みでない方は、どうぞそちらからご覧ください。

2017年面白かった本 教養書部門 第一弾 - 名大生の稀覯本日記

 

今回のラインナップは、以下の通りです。

⑥『アマゾンと物流大戦争』

⑦『電通博報堂は何をしているか』

⑧『キラキラネームの大研究』

⑨『「本が売れない」というけれど』

⑩『サバイバル英文読解』

 

 

1.2017年面白かった本 教養書部門

 

⑥『アマゾンと物流大戦争』角井亮一 NHK出版新書

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今や、押しも押されもせぬ大企業、アマゾン。そのアマゾンの起こりから今に至るまでをまとめた本です。

 

まずいいなと思ったのは、バランス感です。アマゾンのことなんて何にも知らない自分でもついていくことができるくらい、平易な内容でした。それでいて、ボリュームは十分。絶妙な舵取りでした。それから、物流業界についてもしっかりカバーしてあります。

 

 

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アマゾンの起こりは書店でした。その書店が世界一の物流を握るまで、どんなプロセスがあったのか。

想像してみてください。書店ですよ?日本の書店で、今後世界に名を轟かせるほどの物流を持つ企業はありますか?いや、書店じゃなくとも自分は思いつきません。

そんな過程が、この本の中にあります。

 

 

 

⑦『電通博報堂は何をしているか』中川淳一郎 星海社新書

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続いてはこちら。元博報堂の著者による、電博についての本。

 

電通博報堂とは、広告代理店のこと。商品を宣伝するために、企業からまとまった予算を与えられて、広告プランを考え、プロモーションをする会社です。その業界1,2位が電通博報堂です。

 

色んな企業と接点を持ち、多大な影響力を持つ。仕事の内容はカッコいいし、収入はよく、社員はイケイケ…

こんなイメージが持たれがちな広告代理店ですが、筆者は「NO!」と言い、「クライアントに忠実な社畜集団」と言います。

 

高橋まつりさんの電通自殺事故があった後でありながら、筆者のつてからか電通の社員にも多くインタビューをしており、実態がつかめる良著です。

 

 

⑧『キラキラネームの大研究』伊東ひとみ 新潮新書

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こういう本がもっと増えてきてほしいなって、心から思いますね。

 

このタイトルから、B級感が漂っていませんか?実際、自分は類書を選び、外れを掴まされました。

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この本なのですが、まず筆者の名前が読めなかったよ…(笑)

 

 

しかし、『キラキラネームの大研究』は一味違いました。キラキラネームについてデータを用いてしっかりとリサーチした上で、それぞれのキラキラネームの由来、起源に迫っていきます。そして、最終的には日本語論、漢字論に着地します。B級テーマかと思いきや、最後はガッツリ骨のあるテーマへ導く…。見事です。子供向け映画だと思ってなめて見てたのに、「あれ…?感動してる…?」みたいな感覚です。

 

「カタい内容の本なんて、つまらないでしょ?」なんて思っている人には、こういう本を読んでもらえれば教養書の面白さがわかってもらえると思うんですが…!

 

 

⑨『本が売れない」というけれど』永江朗 ポプラ新書

 

 

読書好きの方にはぜひとも読んでいただきたい一冊。

 

皆さんは「再販制」という制度をご存知ですか?

これは要するに、「本を値下げして売ってはいけない」という制度のことです。言われてみればそうですよね。家電量販店のような本の値下げ合戦は、現在行われていません。

この制度のおかげで、日本の書店や出版社はたくさん存在することができています。競争が行われるようになれば、大きいところの方が有利なので、大きいところばかり残りますもんね。

 

さて、そんな再販制ですが、今岐路に立っているとも言えます。パッケージがないということで電子書籍の値下げはふつうに行われていますし、Amazonではポイントで本を買うことができます。(書店のポイントカードは昔は値下げになるとして禁止されていた)

 

さて、長々としゃべりましたが、再販制一つとっても、出版業界は考えなければならない時期に来ていると言えます。そんな出版業界を俯瞰してみて、これからの読書のありかたに想いを巡らせてみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

⑩『サバイバル英文読解―最短で読める! 21のルール』関正生 NHK出版新書

最後は、英文読解の本で締めましょう。

 

著者は、スタディサプリの講師も努められているので、皆さんもご存知かもしれません。英語講師の関正生先生。

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その関先生が、英文読解の鉄則について語ります。

 

主張を見抜くためには、否定文のあとの肯定文。

This+名詞は前文のまとめ。

固有名詞や文頭のIfが来たら具体例の始まり。

 

これらは本書に載っているルールのほんの一部です。受験生や、英語が苦手な理系大学生にぜひとも勧めたい一冊です。

 

 

 

 

2.まとめ

というわけで今回は、

 

⑥『アマゾンと物流大戦争』

⑦『電通博報堂は何をしているか』

⑧『キラキラネームの大研究』

⑨『「本が売れない」というけれど』

⑩『サバイバル英文読解』

 

の五冊を紹介しました!